チラシの裏(仮)

主にカメラ関係の備忘録的ブログです。

KIRKのスライドレール用クランプ 1 in Quick Release Clamp with Square Lug Adapter

 前回の記事で紹介したKIRKのスライドレール用クランプ1 in Quick Release Clamp with Square Lug Adapter(型番QRC-1SQ)を購入しました。注文は前回の記事を書いた後にしたのですが、タイミングが悪くメーカー在庫切れで入手に1か月程かかってしまいました。スライドレールMulti purpose rail LRP-1に取り付けて、操作性や可動範囲についてみていきたいと思います。

 

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1 in Quick Release Clamp with Square Lug Adapter (画像はKIRKサイトより引用) 

 

 

  • スライドレール(Multi purpose rail LRP-1)への取り付け

 KIRKのスライドレール用クランプ1 in Quick Release Clamp with Square Lug Adapterのパッケージです。クランプ、ネジ、六角レンチが入っています。ネジはスライドレール(Multi purpose rail LRP-1)に取り付けられているネジと同じものでした。 

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 クランプのセンターマークはクランプの側面ではなく、クランプの上面(底面?)に印刷されています。 

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 反対の面には、スライドレールのクランプの凸面に嵌合する凹面があります。

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 スライドレール(Multi purpose rail LRP-1)をばらしたものにクランプ(型番QRC-1SQ)を並べた状態です。

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 クランプ(型番QRC-1SQ)をスライドレールのクランプにネジで取り付けた状態です。

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 これをスライドレールに取り付けます。クランプ(型番QRC-1SQ)のノブをゆるめて前後に動かして位置を調整します。位置が決まったらクランプ(型番QRC-1SQ)のノブを締めて動かないように固定します。クランプ(型番QRC-1SQ)のノブの操作は特にやりにくくはありませんでした。 

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 スライドレールに取り付けると、スライドするクランプのセンターマークは下から覗きこむようにして見ないと見えません。側面にもセンターマークがあるとよかったのですが、これではちょっとやり難いですね。

 またスライドレール上面にはストッパーピンはありませんので、クランプ(型番QRC-1SQ)をスライドレールの端まで動かした場合は外れてしまわないように注意が必要です。

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  • スライドレールの可動範囲

 

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 ノーダルポイントの長さが最大になるのは、上の画像に示したように、スライドレール全体を手前に引いてスライドレールの底面にあるストッパーピンが雲台のクランプに当たった状態にして、カメラを載せるクランプを一番手前にしたときです。

 この状態ではノーダルポイント(雲台のクランプのセンター位置)が14.3(スライドレールの目盛り)、カメラを載せるクランプのセンター位置が1.8(スライドレールの目盛り)になります。したがってノーダルポイントの長さは、スライドレールの目盛りでは14.3-1.8=12.5となり、スライドレールの目盛りの単位は1目盛りが0.5インチなので12.5x1.27=15.9mmとなります。

 また雲台のクランプのセンター位置にカメラのイメージセンサーの位置を合わせることができるので、ノーダルポイントの長さは最小でゼロに調整できます。

 まだ数回パノラマ撮影しただけなので数値は煮詰まっていないのですが、ノーダルポイントの長さは以下のようになります。なおここでは便宜上、カメラを載せるプレートのセンター位置から雲台のクランプのセンター位置までの距離を「ノーダルポイントの長さ」とします。

 

<DFA24-70mmF2.8>

カメラは縦位置の状態

 焦点距離24mmでノーダルポイントの長さ12.8mm

 焦点距離50mmでノーダルポイントの長さ10.5mm

 焦点距離50mmでノーダルポイントの長さ9.3mm

 

<A70-210mmF4>

カメラは縦位置の状態

 焦点距離70mmでノーダルポイントの長さ12.6mm

 焦点距離100mmでノーダルポイントの長さ7.6mm

 焦点距離150mmでノーダルポイントの長さ5.2mm

 焦点距離210mmでノーダルポイントの長さ4.4mm

 

 DFA24-70mmF2.8とA70-210mmF4ではノーダルポイントの長さの最大値は、DFA24-70mmF2.8で焦点距離が24mmのときの12.8mmなので、今回購入したクランプを組み込んだスライドレールで対応できるということになります。あと30mmほど余裕があるので多くのレンズで対応できるのではないかと思います。