チラシの裏(仮)

主にカメラ関係の備忘録的ブログです。

KIRKの新しいスライドレール Multi purpose rail LRP-3

KIRKから新しいスライドレール Multi purpose rail LRP-3が発売されたようです。

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Multi purpose rail LRP-3 (画像はKIRKサイトより引用)

 

 旧型のLRP-1やLRP-2と比べて改善された最大の点は、カメラを取り付けるクランプが移動できるようになったことです。他の変更点は水準器が少し大きくなっていたり、レール中央にあるネジ穴がQDソケットというものになっているようです。

 

  • LRP-1、LRP-2の特徴

 ノーダルポイントが長いレンズを使うときはLRP-2では長さが足りない場合もあるので、レール長が長いLRP-1を使う必要があります。

 一方ノーダルポイントが短いレンズを使うときには、スライドレール全体を前方に移動すれば雲台のクランプの位置にスライドレールのクランプを近づけることができるので、レール長が長いLRP-1でも基本的には問題はありません。しかし、角形フィルターを使う場合はスライドレールより下側にスペースが必要となるので、レール長が短いLRP-2を使う必要がある場合も出てきます。

 このように角形フィルターを使用する場合は、レンズによってLRP-1とLRP-2を使い分ける必要がありましたが、それはクランプの位置がレールに対して固定されるためでした。

 

  •  LRP-3の特徴

 LRP-1やLRP-2と比べてLRP-3が大きく異なっている点は、クランプ部が動かせるようになっていることです。このためレールの前方にクランプ部を移動させることができます。スライドレールのクランプ部と雲台のクランプ部の距離を調整できるので、ノーダルポイントが短いレンズで角形フィルターを使う場合でも問題なく使うことができるようになりました。汎用性がだいぶ高くなりましたね。

 

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 上の動画でLRP-3とQRC-1SQというクランプが紹介されています。

 LRP-1やLRP-2を持っている人のために、1 in Quick Release Clamp with Square Lug Adapter(型番QRC-1SQ)というクランプも発売されたようです。このクランプをLRP-1のレール部とクランプ部の間に取り付ければカメラを取り付けるクランプを動かせるようになり、LRP-3と同等になるようです。実は前回の記事を書いたあとにLRP-2も購入してしまいましたが、この1 in Quick Release Clamp with Square Lug Adapterを用意してくれたので文句は言わないでおきます。

 この動画によるとLRP-3は水準器が少し大きくなっているようです。また、LRP-1とQRC-1SQの組み合わせではLRP-3と比べて、クランプを操作する部分のスペースが若干狭くなる?ということです。この点に関しては双方の比較ができないの詳細は不明ですが、操作できないことはないでしょうからQRC-1SQを購入してみようと思います。

 

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1 in Quick Release Clamp with Square Lug Adapter (画像はKIRKサイトより引用)

 

 これからパノラマ撮影用のスライドレールを購入しようと検討されているのなら汎用性が高くなったMulti purpose rail LRP-3がいいでしょう。