チラシの裏(仮)

主にカメラ関係の備忘録的ブログです。

KIRKのスライドレール用クランプ 1 in Quick Release Clamp with Square Lug Adapter

 前回の記事で紹介したKIRKのスライドレール用クランプ1 in Quick Release Clamp with Square Lug Adapter(型番QRC-1SQ)を購入しました。注文は前回の記事を書いた後にしたのですが、タイミングが悪くメーカー在庫切れで入手に1か月程かかってしまいました。スライドレールMulti purpose rail LRP-1に取り付けて、操作性や可動範囲についてみていきたいと思います。

 

f:id:M42:20200111175520j:plain

1 in Quick Release Clamp with Square Lug Adapter (画像はKIRKサイトより引用) 

 

続きを読む

KIRKの新しいスライドレール Multi purpose rail LRP-3

KIRKから新しいスライドレール Multi purpose rail LRP-3が発売されたようです。

f:id:M42:20200111171033j:plain

Multi purpose rail LRP-3 (画像はKIRKサイトより引用)

 

 旧型のLRP-1やLRP-2と比べて改善された最大の点は、カメラを取り付けるクランプが移動できるようになったことです。他の変更点は水準器が少し大きくなっていたり、レール中央にあるネジ穴がQDソケットというものになっているようです。

続きを読む

パノラマ撮影について(知識編)

 パノラマ撮影について調べてみました。

 一般的にはパノラマ写真というと普通の写真より横長のものをイメージすると思います。大きく分類して、シングルロウパノラマ(single-row panorama)とマルチロウパノラマ(multi-row panorama)と呼ばれているものがあるようです。パノラマ写真は複数枚の画像をつなぎ合わせて一枚の写真にします。横方向に複数枚の画像(1xn)を繋ぎ合わせて一枚の写真とするのがシングルロウパノラマ(ロウ=行)、横方向に複数枚の画像(1xn)、さらに上方向にずらして横方向に複数枚の画像(mxn)をつなぎ合わせて一枚の写真とするのがマルチロウパノラマです。

 パノラマで撮影をすれば、標準レンズしか持っていない場合も広い範囲の写真が撮れるので広角レンズの代用になります。

 パノラマ撮影の利点として、

 ・複数枚の画像から1枚の写真を作るので高解像度な写真になる

 ・広角レンズのみで撮った時とくらべてパースのつき方がきつくならない

などが考えられます。

 一方、パノラマ撮影が向いていないのは、

 ・パノラマ撮影の範囲で移動するものがあるとき

などが考えられます。例えば、夜景に車や船のライトがあるとします。長時間露光で撮影するとライトは光の軌跡となって写りますが、パノラマ合成をするときに光の軌跡がうまくつながらない場合も出てくると思います。また別の例では、左から右に移動している犬がいると胴がすごく長くなって写ってしまうなんてことも想像できます。

 

続きを読む

KIRKから発売されたレベリングベース(Tripod Leveling Base with Quick Release)はストレスフリーだった

  • レベリングベースとは?

 パノラマ写真を撮ったり、ビデオ撮影をする場合は、三脚が水平になっていないとカメラをパンニングしたとき水平が取れなくなり、傾いた写真や動画になってしまいます。三脚の脚の長さを調整して水平にすることはできますが、三脚を移動させるたびに三脚の脚の長さを調整して水平にするのはとても面倒ですし、正確に水平にすることはなかなか難しいです。

 そのような場合に使われるのがレベリングベースです。レベリングベースを使うと三脚の水平がとれていなくても、レベリングベースを水平にすることで雲台を水平にすることができます。動画を撮るのに使われるビデオ三脚では、本格的なものだとレベリングベースが組み込まれています。写真撮影でもジッツオのシステマティックなどは三脚にハーフボールタイプのレベリングベースを組み込めるようになっています。私が主に使っている三脚は一般的な形のタイプのもので、ジッツオのトラベラー2型4段GT2545Tです。このタイプの三脚は、レベリングベースを三脚に組み込むことはできないので、三脚と雲台の間に取り付けられるタイプのレベリングベースを使う必要があります。

 レベリングベースはシルイのLE-60を使っていますが、不満点もあるので使いやすいレベリングベースを検討しました。

f:id:M42:20190820142909j:plain

レベリングベース(KIRKサイトより引用)

※RRSのUniversal Leveling Base(Lever-Release Clamp)を追記。

※クランプタイプのレベリングベース RRSとKIRKの違いについてを追記。

続きを読む

Really Right Stuffの自由雲台BH-40 ProII(スクリューノブタイプ)の運用開始とクランプ換装

 

 前回の記事でRRSの自由雲台BH-40 ProII(スクリューノブタイプ)を購入したことを書きました。 

m42.hatenablog.com

 KIRKのL型プレートとの組み合わせに関しては問題はないのですが、自由雲台BH-40のスクリューノブタイプのクランプの場合、カメラを雲台に取り付けたり、取り外したりするのにスクリューノブを何回転もしなければならず、結構な手間がかかってしまいます。実際に撮影でRRSの自由雲台BH-40 ProIIを使ってみましたが、クランプを固定するときやカメラを雲台から外すときにストレスを感じました。自由雲台BH-40 ProIIのクランプを使いやすいクランプに換装することを検討してみます。

 

続きを読む

PENTAX K-1のL型プレートのリプレース、アルカスイス互換カメラプレートと雲台との相性について

アルカスイス互換のカメラプレートはご存知でしょうか?

 まず、カメラプレートはカメラ本体の三脚ネジの所に装着するプレートで、三脚の雲台のクイックシューへの脱着を簡単にするためのものです。雲台付きの三脚を買うとカメラプレートが付いてくると思いますが、各社それぞれの規格となっています。例えば、スリックの三脚についているカメラプレートはマンフロットの三脚では使えません。

 アルカスイス・インターナショナルは雲台などを作っているメーカーです。アルカスイス・インターナショナルが作っている雲台やカメラプレートの形状を倣って、様々なメーカーが「アルカスイス互換」の雲台やカメラプレートや雲台を販売しています。現在はアルカスイス互換の製品はよく普及しており、デファクトスタンダードといってもいいのではないでしょうか。L型プレートは、雲台のクイックシュー(クランプ)の向きを変えずに縦位置撮影にも対応できるものです。

 アルカスイス互換の製品同士は基本的には使えます。基本的に使えるといったのは、「アルカスイス互換」というのが実はやっかいで、カメラプレートの幅の寸法や切れ込みの角度などは各社で微妙に違いがあります。なので、アルカスイス互換の製品でもうまく取り付けられないといった「相性」の問題も起こりえます。

 

続きを読む